机上の空論を現実と比較して勝利宣言したとしても全く意味が無く、だったら現実を一歩でも進めたほうが効果的だ。その例1と2

例1


アベナイカクよりスゴイ国があります。
ぼぼんた王国といって、一秒働くだけで一兆円がもらえます。


どこにそんないい国があるのだ!


私の頭の中にあります。どう、すごいでしょ!


どうしてみんなぼぼんた王国を実現させようとしないで
安部ナイカクを支持してんだろう、不思議だなあ


働くことが好きなの?虐げられることをあえて望んでんの?
みんなマゾなの?それとも支配されることが好きなウヨク?


あっちはせいぜい働いても年収500マンが関の山なのに、
こっちは秒給一兆円だよ!全然魅力的でしょ!
なのに、なんで安部ナイカクなんて支持してんの?


だまされてんだよ!おまえら!だってどんな人間だって
安部ナイカクよりぼぼんた王国がいにきまってんじゃん!


僕が立候補してぼぼんた王国を実現させようとしたら
全人類は僕に投票するはずだよね?しなきゃおかしいよね
投票しないやつは格差を広げたい資本家に洗脳されてるとおもうよ.
労働者に一秒で一兆円を稼がれたら、資本家は困っちゃうからね


あたりまえですが、こんな理屈は通用しません。


秒給二兆円のばばんた帝国を提唱する奴に淘汰され、
さらに、もし秒給100000000兆円を提唱する政党が
あらわれたとしたら淘汰されるはずです。

例2


僕の知ってるスベット投手は寝転がって3億キロがでますよ?


どこにいるかって?僕の頭の中ですよ!



脳内に住むズベット投手を引きあいにだして、松坂に対し”おまえの出す速度なんぞ、俺の脳内に住むズベットに比べたら2億9999万9860キロも劣っているではないか!””なんとふがいない奴なのだ!”と貶したら松坂は激怒することでしょう。


彼が安定したピッチングを行えるために本人や球団は大変な努力を注いでいます。いっぽう、ズベット投手を脳内で思い描くための頭脳活動にどれくらいの苦労がかかりますか?


ブドウ糖が数ミリグラム程度が必要なだけです。


おそらく箸を一回あげて食べ物を口に一回放り組むだけそして、その食物を得るための賃金は、おそらく1秒も働けば手にいれることが可能でしょう。生身の投手が三億キロだす苦労の一兆分の一です。



どんなに矛盾無く世界を構築するのに苦労がかかろうとも脳内妄想は実際にやることに比べたらラクです。ゲーム、民族伝説、宗教経典、まんが、小説、映画はもちろん、まだ実現させていない選挙公約、ビジネスアイデア、法律解釈でさえも脳内妄想の一種にはいります。


聖書での、キリストが行った奇跡は、作者がちょろっと三十秒ペンを走らせることで指先のわずかなエネルギー消費でかけますが、これに近いことを実際に実現するには、世界中の数百万人の医師が死ぬほどがんばって2000年かかりました。



手塚治虫、宮崎ハヤオ、徹夜で苦労したことでしょう。紙の上に線を書くだけでいいのですから中身を造る必要はない。手塚がアトムの関節システムを開発する必要は無く、手塚や宮崎がした苦労はホンダの技術者が実際にロボットを作るより数万倍はラクなシロモノです。


ネットで馬鹿にされている”先行者”だって、かれを開発した人たちの苦労は、手塚や宮崎が平面状にロボットの線を書く苦労に比べたら何十倍も大きいでしょう。


ですが、彼らの名声は手塚やジブリに比べたらはるかに下です。



死ぬほどの努力を注いでいるのに報われない。世間的には、技術者というものは漫画家にくらべてかなり不利です。



イスラム唯一神、神様、ガンダム孫悟空・・強くて勇敢でスゴイですね。どうして?架空だからです。子供たちは目を輝かします。特に男の子は


架空のものは実際のものに比べて”凄くする”のがきわめてラクなのです。


高性能のトラックや現存する医療技術や生産設備など、実際のものがすごければ我々は便利で助かるが、架空のものが凄くたってしょうがないじゃないか・・大人はだまされません、だが、バカや子供はだまされます。


サヨクのいう理想郷も、ズベット投手やぼぼんた王国やガキがもてはやすスーパーヒーローのようなものなのです。


ですから、たとえば福島みずほなんぞがてめえの脳内で勝手に描いた、”格差のない社会”を錦の御旗にして、それと比較して、現実の安部ナイカクにたいして、”これとくらべたらなんと劣っていることよ・・”とバッシングする行為は、全くもって意味の無いことです。

松坂が脳内のズベット選手より球速が二億キロおとっているから、”松坂は超スローボール投手だ、怠けて球なげてやがる。もっと速く投げろボケ!と主張していることに等しい行為です。