2乗に比例してしまう効果

新聞配達は些細な理由で従業員をクビにします。公務員は痴漢くらいでは解雇せず守ってくれます、仮にクビにする比率を 配達:公務員 10:1とします。


クビにする会社はそれだけ不人気になります。逆の公務員は人気です。人気=求職数は、己が社員になっても首にしなさそうな確率に比例します。というわけで、配達:公務員 の人気比率は1:10となります。(厳密には違うのでしょうが、いちおう仮定します。)


じゃあ、両職業の求人倍率の差は1:10でしょうか?よく考えてください。公務員は配達員の10倍首にしにくいのですから、内部の新陳代謝も配達の十分の一、欠員がでるのも10分の1です。ってことは募集をかけるのも10分の1ということです。新聞配達が一ヶ月に一人求人を募集するなら公務員は10ヶ月に一人しか求人をださないということです。公務員数と配達員数を100人で同数としますと、公務員は配達員の10倍人気なのですから配達員になりたい人が10人だとするとその10倍の100人ということになります。ということは、配達員が10人求人を出してなりたい人10人が仕事に預かれて、100パーセントの確率でなることができ、公務員は配達員が10人募集するのと同じ期間中に、1人しか募集せず、そこに100人の希望者が殺到するということです。倍率は100倍になります。2乗に比例してしまうのです。


人気になればなりたいものが増え、その人気がある理由がなかなか解雇されないことで、ということは求人は定年退職者がちらほら出るときくらいで、なかなか世間には放出されない。が、人気があるということは、”首にされにくいから職に就けたらなまけていたい”という粗悪な人材がくると同時に、優秀な人材が候補者の中にいる確率もたかいということ、そうするといくらでもこういった人とチェンジできるから不良社員への淘汰圧力がたかまってしまう。


(公務員は解雇はありませんが設定としてOKにしておく、しいていえば、自主退職を、日ごろの不良行為に対するペナルティーとして課すってことです)


待遇あがる→首が減る(求人数下がる)→人気になる→予備人材豊富になる→不良社員とチェンジ→首が増える(待遇さがる)→人気下がる・・・・ということで極端な待遇のよさは是正されバランスが取れるということです。


しわ寄せは社員に来ます・・・・・”人気が余り無くてラクになれて首にされにくいという昔のひとに比べ、時代が下るにつれ、人気があるからなるのが難しくて首にされやすくなっている、踏んだりけったりだ!”と


首にされた不良社員は、首にされにくいということを狙って就職したのに話が違うじゃないか!と怒るだろう、だが、首にされにくいということは、当時はそれほど人気が無かったということ(人気があったのならいくらでも予備の人材が集まってきたからとっくにチェンジされていただろう、賃金も下がる)昔は、首にされにくいということがまだ世間に伝わってなかったので人気はまだ出ていなかったのだ。


というわけで、このリスクの補填してしまったら市場バランス機構がきかなくなって賃金は際限なく上がる、あがったらますます人気が殺到し、なるのが難しくなる。何年も採用試験の勉強をせねばならない。採用合格者はその苦労を補填しろ!とさけんでそれが通る。となるとますます・・過剰に人材が集まって他の人材市場を圧迫しシステム崩壊する。というわけで、待遇悪化した人は泣いてもらうしかない。


安易にこうむった苦労を補填して平等に近づけてはならない!人材だって市場原理からはなはだしくは逸脱は出来ない。生の人間を商品にするのだからトレンドの先を読んだ人間は得をし乗り遅れた人間は損をする。これを無理やり是正すれば相場のバランスが崩れてお盆の上から落っこちる。(カオス論でいうカタストロフィー)


カオス論で、エビとサメを閉じた空間に放ち、両者の数がどう変化するか思考実験してみるというのがある。もちろんサメはエビを食べるという設定だ。これに似た思考のトレーニングを中学生頃から徹底的に行えば人はサヨにはなりにくくなる。


だjからこそサヨ教師は、(自分のインチキが暴露されてしまうため)そういうことをやらせないのだろう。
2007/02/27(火) 15:26:41 |