2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

祖国について・補足

だから、本来「ありえない場所」であるはずの「祖国」が、「祖国愛」を経由して、知らない間に現実の国家と結びついていたりすることも起こる。「祖国はいいけど国家は駄目」というふうにすっぱり割り切れないんだな、きっと。あらためて言うと、ぼくはこの…

祖国について

引き続き、岡真理の『記憶/物語』を読んで。(中略)ジュネを敬愛した三島由紀夫にとっては、天皇はそうしたエロスの対象であり、日本はそういう意味での「祖国」だったのだろう。でも、ぼくにとっては、それは無理だ。ジュネにとって、フランスが「祖国」で…

物乞いの聖人

よく耳にする話だが、野宿をしている人で、とくに年配の人のなかには、生活保護を受けることを頑なに拒む人が少なくないらしい。=りんく コメント # さくら 『>そういう部分を大事にする考えをもたないで、ただ制度だけを整えればいいということではあるま…

「強制連行」という言葉について

朝鮮総連に関することをとりあげた先日のこのエントリーのコメント欄で、在日朝鮮人が日本に来た理由ということをめぐって、「強制連行」ということが話題になった。=リンク コメント # な 『初めてコメントします。ときどきですが興味深く読ませていただい…

NHK『プレミアム10』「女性のうつ」

これ、自身が経験者だという高木美保のコメントがすごく印象的だった。 女性は介護とか家事とか「やって当たり前」と思われる部分が男よりも大きく、実際には男性の2倍、3倍頑張らないと評価されないのが社会の現状だ。それだけに、頑張って誉められたとき…

ワーキングプア・誇りについて

「ワーキングプア」をとりあげたNスペのことを書いたきのうのエントリーだが、予想外に反響があった。=りんく コメント - # さんさん 『 >これまで作ってきたコミュニティーやプライバシーを守って生活を送りたいという人たちの気持ちを無視して、行政は人…

Nスペ・ワーキングプア

(前略)番組の前半に登場した34歳になる青年は、地方から東京に出てきたが、ずっと非正規雇用の職を続けてきたため、スキルがない。30歳をすぎてからの再就職はたいへん難しいので、なかなか職につくことができない。貯金も底をつき、住む場所もなくダ…

朝鮮総連のことについて

># Arisan 『ぼくの周りではあんまり聞かないけど、戦後にはいってきた人って、どのぐらいいるのかなあ?とくに朝鮮戦争までの混乱期だろうね。この時代のことは、ぼくも断片的にしか知らない。一度帰国したけど生活の基盤がなくなっててとか、4.3事件を逃…

スライド上映会『70年代の釜ヶ崎』

>16日日曜日、大阪市西成区でおこなわれた、1970年代の大阪釜ヶ崎の日雇い労働者の人たちの様子を映したスライドの上映と、お話を聞く会に行ってきました。=りんく # さ 『景気が回復し、昔より社会に余裕ができ、元気がある人はさっさと定職みつけ…

レイシズムと暴力

=りんく コメント # まんまん 『権力は責任が伴うので批判されるのは当然ですが、それを行使することは悪ではありません。違法建築つくったり、食料に不純物が入ってると批判されたからといって建築物の建造や食料品の生産は悪ではありません。すべての食料…

われわれと北朝鮮

りんく コメント # Arisan 『あれだけ軍隊が大きな存在を占めている国なので、朝鮮が軍事的な国家でないとも、暴力的な国家でないとも思いません。ただたとえば、アメリカや日本に比べて突出して暴力的かというと、ぼくはそうは思わない。そもそも、「国家は…

テポドン・脅威と制裁

世論調査によれば、今回のテポドンの発射をめぐり、経済制裁の強化や、安保理での制裁決議案の採択を支持する声が、国内では圧倒的だという。=りんく[コメントを書く] # さんば >発射に失敗して日本の領土に落ちてしまうことを、朝鮮は一番怖れていたので…

生野区で朝鮮学校の子どもが

メルマガ『PUBLICITY』などを通じて知ったが、大阪の生野区や愛知県で、それぞれ6歳と14歳になる朝鮮学校に通う子どもが登校時に暴力を受けるという事件が相次いだ。/もともと、朝鮮の人たちに対するレイシズム的な攻撃というのは、この国の社会において…

朝鮮民主主義人民共和国について考える

この国のことについて考えようとすると、自分と国というものとの関わりを問い直さざるをえなくなる。それは、自分が住む日本という国と、朝鮮という国とでは、同じ「国」とは言っても、その成り立ちが、少なくとも成り立ちの説明のされ方が、また説明に対す…