2006-07-31から1日間の記事一覧

祖国について・補足

だから、本来「ありえない場所」であるはずの「祖国」が、「祖国愛」を経由して、知らない間に現実の国家と結びついていたりすることも起こる。「祖国はいいけど国家は駄目」というふうにすっぱり割り切れないんだな、きっと。あらためて言うと、ぼくはこの…

祖国について

引き続き、岡真理の『記憶/物語』を読んで。(中略)ジュネを敬愛した三島由紀夫にとっては、天皇はそうしたエロスの対象であり、日本はそういう意味での「祖国」だったのだろう。でも、ぼくにとっては、それは無理だ。ジュネにとって、フランスが「祖国」で…