四人目


Q はなしはかわるけど、おれが上をめざさなかったからイチローとかゲイツとか助かってね?

俺の説明きてくれるかい?


A )はい・・(ため息)

Q おれががんばってマイクロソフト以上のOSつくってたら今のゲイツなくね?
ってことはおれってゲイツ現代社会に仮の100000000000円を寄付してるってことにならね?


A )なりませんっ!(うわー。こいつ重症だな・・・)


Q どうしてだべ?


A )私だって、ゲイツイチローにポジションに上がる確率は皆無じゃありませんから、世界中でそれらの”競争不参加者全員が、競争から降りることによって競争勝利者にあたえらた架空のメリット分”を合計したら、おそらく10000000000000000000000000000000000000000000000000000000円くらいにはなるでしょう。現在の世界GDPを越えてます。

したがって、これらは人の心の中にしか存在しないものです。計測しても意味がありません。

同様に、競争敗者やホームレスが今の現状に甘んじることによって、競争勝者になんらかの寄進物を与えているわけではありません。


Q でも、乞食が求職活動してないからリーマンが首がつながって、助かってるんでない?乞食が本腰入れて手ごわいライバルになったらやだな。ってリーマンは恐れてね?リーマンにとっては乞食が求職意欲をなくしてたほうが都合よくね?


A )あることはあるでしょうが、その影響力は、誤差の範囲内におさまる程度に微小なものです。乞食が多少本気になったところで、その職業スキルはリーマンの地位をおびやかすレベルには達しません、達することができてたら、とっくにそうしてるはずで、できないからこそ乞食にまで落ちているのです。

っていうか、乞食程度にポジション脅かされるリーマンって、どんな低い場所にいるんでしょうか?同じアナのムジナですね。おそらく会社からもてあまされていて、社会を牽引しているような仕事はさせてもらってないでしょう。

トップ層のリーマンは、乞食が本腰を入れてきた程度では競争意欲を掻き立てられはしません。シモンの20キロ後ろをちんたら走っている鈍足ランナーが、決して、彼女たちの競争意欲に火をつけたり記録アップに貢献しないのと同じです。

乞食たちが多少がんばったところで、社会のレベルを上げることには一切貢献しません。あげられたらそもそもそこにいません、だれだって暖かい布団と三食のおいしい食事つきの生活と、乞食のひもじい生活のどっちをえらべときかれたら迷わず前者をえらぶはずですから、後者の生活ができるのにわざわざ前者をえらんだとは考えにくいです。そうなると、のこるは、後者の生活をしたいんだけど競争にまけたり実力が足りなかったりしたのでそれがかなわない・・ということになります。


Q じゃあ、どうしたら乞食たちは社会に貢献できるん?


A )社会に貢献するより、まず”社会に貢献する人たちの世話になる”ことを脱することを考えましょう。(四人目撃沈! ・・・おしまい)