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博士>話を戻すぞ、


人材選抜ってのは絶対にテマヒマかかるんだ。
一億円の埋もれたダイヤをさがすのに
二億つかうってのは現実的じゃないんだよ。


本当に価値あるダイヤなら、むこうからみつけやすい場所に、
するすると自動的に登ってきてくれるんだよ。


それらの行為が、先祖代代からの、
よりより職場や地域への移動なんだよ。


それをやってない、あるいはやれてない血筋は、
どんな政策をもってしてもダメなんだよ。


プロの球団が、田舎の野球部まで全部みるには
スカウト何人やとわなきゃらならないんだ?
無名野球部だって逸材がうもれてるっていったって
スカウトの人件費に余分なコストを投入できないだろ?


おそらく、逸材みつかったって、スカウト10人で十年まわって
年収2000マンクラスが一人か二人程度だろう。割にあわない。


高校生がプロへいきたいっていっても、大学まで黙っていかせてみて、
それでもまだ残ってるひとを、大学リーグの成績よかった順から、
コンピューター使って順に選んでいくほうが効率いいって。


っていうか、それが今の日本の大学におこってるわけさ。


農協がわざわざ品質検査で、キュウリを等級別に箱詰してくれたのに、
農協の分別はラフだ、一等にもまずいのが1%くらいあるし、
3等にもおいしいのがわずかにある、これは不公平だ!
全部箱ばらしてしらべて、一ヶ月かかってでも区分けしなおして
売るべきだ!って、そんなバカ言ってる八百屋がいるか?


コストが余分にかかってしまったら、まずい3等だって、
1等よりも高くうらなきゃもうけがなくなくなっちまうよ。


人材だって同じだよ。中卒でもホームレスの子でも優れた人はいる、
金持ちの子にも高学歴にも馬鹿はいる。それは正しい。


だけど、それを選別するコストの追加分はだれが負担するのだ?


確率としてわずかであれば、それを選ぶコストよりも
メリットがうわまわらない限り切り捨てるしかない。


会社や大学の人事課やスカウトマンの人件費、
適性検査を開発する費用はだれがはらうのだ?


学費をあげますか?会社利益からさっぴきますか、
従業員の給料からけずりますか。


それで競争力うしなって会社や大学がつぶれちゃったらどうするの?


そして、やっとえらんだこいつがそれに見合うメリットを
稼ぎ出してくれるか?せいぜい一軍で代打10打席程度、
平均よりわずかに優れた程度が関の山なんじゃないか?


優れた母集団から難なくチョイスするより
はるかに大変な思いをして選抜したのに
結果がこれじゃあ元は取れないよなあ


僻地の人が医師適性があったら、
その親や先祖たちはツンドラを脱して
都会で適職みつけて成功できてて
都会に居着けてるはずじゃない?


だから医学適性者をさがしたかったら
わざわざ全国の離島や山の中のほったて小屋を
しらみつぶしにあたらなくとも、
都会の一部の地域だけをあたればいいんじゃない?


行く気にもならない、いくことをすすめられもしない。
いったけどうまくいかず失敗して実家に帰ってきた。
だから田舎や低賃金の職場にいるんだよね?
こんな親から生まれた子供は、バカの確率たかいよね?



調べなくてもわかるよね。ってか、調べたってきりがないよね?