板前とウヨの会話

arisanのノートに書いた文の転載です



投下労働価値説はインチキ・・・こんなもの社会にでて一秒とすごせば一瞬で解脱できます。


A氏と同じく、飯屋の板前にでもなるのがいいでしょう


使った材料からみちびきだされる原価、プラス投じた労働力、もろもろの熱源、設備など=ラーメン一杯の値 ということが導かれ、一見、労働価値説はあっているような感じがします。


ですが、ラーメンがまずくてあまりうれなかったらどうなります?、
平均して、半年でラーメン屋の半数ががつぶれてしまうほどの激戦だったらどうなります?


どんなに労力を投じても、ガチンコラーメン道の佐野みたいな親方が出てきて、こんなの客にだせねえよ!って捨てられたらどうなります?


店がつぶれたばあい、それまでに投じられた労働はどこにきえたのですか?


ものって、全部売れますか?全部同じ形してたとしても、売れなかった商品は労働を投じていなくて、売れた品物は投じたんですか?



サヨ>平均化されるのだ!


ウヨ>じゃあ、昔話みたいに、自作のかさ売りのおじいさんがふたりいて、トナリで全部売れた人と、そのトナリでうれなかった人は?もちろん二人のかさの性能は差がなかったとする。


サヨ>近いところで同じモノをうっていれば極端に差がつくことも無かろう。ちがうとこで売ってたら客の多少が売上に響いてくる。多いところは同業者もいるししょば代もたかいのだろう・・


ウヨ>それも同じとします。でも売上に差があった場合は?


サヨ>場所の違いだ、そういう場所をみきわめるテクニックの違いだ。うれやすい場所をみきわけるというのは半端じゃない年季がいる。今までに、かなりの労働が投下されている。


ウヨ>なにか、すっきりしませんなー。単に客が求めていれば価値があって、なければないって考えたほうがシンプルじゃない?






ウヨ>ラーメンとか、作物とか、人工的につくった食べ物はまあいいが、これが山菜とかマツタケとなるとマルクスの言うことはがぜんおかしくなってくるよ。あれって労働が投じられてるとは思えないが、価値がないとは到底おもえない。


マツタケってどうして皆熱烈に求めるのだろう?
山奥まで苦労してとりに行かないと取れない。確かに労働はとうじては、いる。
だが中国人は同じモノが生えてても見向きもしない。たとえ近くても・・


サヨ>中国人だって輸出する価値があると判れば採るだろう・・・


ウヨ>じゃあいままで中国で生えてるマツタケは価値が無かった?中国人の味覚は今も昔も変化してないんだよ?


単に、中国で生えてるマツタケは近隣の中国人が求めていなかったから価値が無かった、日本はその逆だった・・って考えたほうがすっきりしない?


山奥に行って取れるけど、もし自分の庭先に生えてたらどう?


サヨ>そんなことはめったにないから高いのだ!


ウヨ>味が同じだったら、山奥マツタケと同じ売値になるのは事実だよね


サヨ>・・・・・


ウヨ>結局、マツタケがおいしいのって、ぜんぜん労働価値じゃねえよ!マツタケに価値があるのは、日本人にとって、マツタケがうまいからだろーーーが!


投下労働価値説だとなんか説明が長くなるんだよ。女のおしゃれの好みをアテにしたファッション業界なんて水物すぎて全然労働価値説じゃはかれないだろーが、トレンドなんてどうすんだよ!作家なんてどうすんだよ?


売れセンを分析するにも経験の蓄積がいる?。熟練に達するまでに投じたコストはリターンに比例している?


おいおい!トレンド分析に有利なのはどう考えても年季じゃなく若さだろが!綿谷りさなんて小娘の小説は70歳の大家にくらべていままで100分の一の労働も投入してねーよ。それでも、うけちゃって売れてんだよ。


サヨ>資本家側である、編集部の熟練編集者が綿谷を発掘する技術に優れてたからだ


ウヨ>単に、わたや本人の感性が若いから若い客に受けてるってだけだろーが。どこが労働価値説なんだよ。


サヨ>芸術やファッションは別なのだ


ウヨ>じゃあ一戸建てとかお菓子は?それも別?鉄鋼とか白菜とかしか適用できない?その白菜がブームになって、若者のトレンドに合致して売れちゃった場合は?


サヨ>広告代理店の蓄積されたノウハウのおかげだ


ウヨ>その代理店の当てが外れて他の品目が入れてしまった場合はどう説明する?


ていうか既存のファッション業界の常識を打ち破ったキャンキャンの躍進はどうせつめいする?あれのどこに労働が蓄積されてんの?TSUBAKIシャンプーは?客の要望ってのはどこにはいってんだ?


山菜がおいしければたとえそれが庭先で取れたとしてもおいしいし、山奥いってとってもまずければ価値ないんじゃないの?投じた労働と需要の兼ね合いで決まるんじゃないの?


結論>
結局、投下労働価値説から発生したすべての理論は全部あやまっているのです。
どんな精緻な建物を上に建てたとして、土台がまちがってるのですのから倒れます。
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070221/p1