南京事件否定派が増殖するメカニズム、そして「水俣」との共通性

南京事件の場合、被害国(この言い方、あまり好きではありませんが)に現時点で民主主義がない、言論の自由がないという特殊性がありますから、被害国の主張=全てウソくさい、というイメージが成立しやすいのだと思います。
(・・略・・)
ただし中国=ウソ・極悪・プロパガンダ、日本=ウソがない・イノセント、というわけではない。それは、これまで私がさんざ示してきたとおりです。むしろ、中国=ウソつきというイメージに乗じて、さんざウソやデマや印象操作を並べ立てる、及びそれらが無批判に受け入れられるというメカニズムが顕在化していると思うのですね。link

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# tarari1036 (←この人、僕に名前が似てるけど違う人です)
『>南京事件の場合、被害国(この言い方、あまり好きではありませんが)に現時点で民主主義がない、言論の自由がないという特殊性がありますから、被害国の主張=全てウソくさい、というイメージが成立しやすいのだと思います。

これは青狐さんに対してではなく、否定論者の中にあるイメージに対する反論です。

中国に言論の自由がないから、信用できない、には異議があります。言論の自由というのはそもそも○○に関する言論の自由がない、と使われるべき性質のものです。たとえば日本では皇室や天皇に対して批判する自由は新聞・テレビにはありません。右翼の脅迫があるからです。

中国に言論の自由がないといってもそれは政府批判の自由、共産党批判の自由がない、ということでしょう。日本軍の悪行を批判し、告発する自由はあるわけです。「悪行を批判し、告発する自由」は日本軍に対して捏造をして不当に中傷・誹謗しなければならない、ということとは異なります。・・・(後略)

# natamaru123 『
>中国に言論の自由がないといってもそれは政府批判の自由、共産党批判の自由がない、ということでしょう。日本軍の悪行を批判し、告発する自由はあるわけです。


いえ、逆の自由もなければ”自由がある”とはいえません。すなわち中国人が日本軍を擁護する自由もなければなりません。実際はそうではありません。擁護しようものなら社会的に抹殺されているのが現状です。』
(2007/03/05 04:09)


# swan_slab
水俣病との近似性についてですが、
http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20060501/p1#c
のコメント欄を読み返して思うのですが、”我々””わたしたち”という一人称複数のインプライする公共の姿を”私たち”は反省し損ねたという点で、戦後補償の問題と大きな共通点が見出せるような気がします。
(・・中略・・)
つまり、水俣の黙殺と戦争加害は、加害経験の非共有という点で近似的でもあり、かつ被害者というセルフイメージの共有は公害病を黙殺する水俣病事件と切り離せない連続性をも持っていたのではないかと。』
(2006/11/02 00:05)

# natamaru123
『>つまり、水俣の黙殺と戦争加害は、加害経験の非共有という点で近似的でもあり、かつ被害者というセルフイメージの共有は公害病を黙殺する水俣病事件と切り離せない連続性をも持っていたのではないかと。

まったくもってわけがわかりません。頭を冷やしてください。”日本の発展にやむおえない犠牲だったので大衆は黙殺したがっていた”といいたいのでしょうが、相手がいる戦争と経済的行為である工場での生産はまったく異質物です。比較しようがありません。』 (2007/03/05 04:13)

# bluefox014
『コメントありがとうございます。

>比較しようがありません。

なんで「比較不可能」と決めつけるのか、私には理解できません。侵略戦争はそれ自体が犯罪性を有し、かつ個別の戦争犯罪を伴ったりしますが、他方工場の生産活動においても排水・排煙・廃棄物等により外部に対する「犯罪行為」を伴う場合もあります(そのもっとも大規模かつ深刻な事例が水俣病でした)。

>まったくもってわけがわかりません。頭を冷やしてください。

あなたが「理解できない」からといって、スワンさんに対して「頭を冷やしてください」と指示ないし忠告をされるのは理解に苦しみます。
戦争においても相手国戦闘員以外の人々、たとえば相手国の民間人はあなたの言う「相手」に含まれません。国際法上、相手国の民間人は戦争行為の「外部」に位置しますし、経済活動においても、近隣住民は「外部」です。しかし本来危害を加えてはならない「外部」の生活権を侵害し、命まで奪ったという点で「日中戦争」と「水俣病」には共通性がある。スワンさんも私もそういう理解のもとで意見交換をしているのですが…。それでもなお二人が「頭を冷やしていない」とお考えですか?』
(2007/03/05 12:20)

# natamaru123 『
中国側が日本軍に抵抗したら兵ではなくゲリラとして処理されます。自国の兵士をゲリラ扱いでなく正規の国軍だと相手に認めてもらうためには正規の手続きにのっとって相手に宣戦布告をしなければいけません。どうして蒋介石軍はそうしなかったのですか?

ですが、日本軍もしていません。これは批判されるべきです。だったら、蒋介石軍も宣戦をせず、国際法上、自国の兵隊をちゃんとした待遇にしなかった責任をとわれるべきです。蒋がそういしなくても日本が温情で国軍扱いしてやればよかったじゃん!なんて思っていたらたいしたアマちゃんです。世界に舐められて国を失っても誰も同情してはくれませんな。』
(2007/03/05 23:30)

# natamaru123
『>たとえば日本では皇室や天皇に対して批判する自由は新聞・テレビにはありません。右翼の脅迫があるからです。

物事は事実をもってでしかはかれません。脅迫をホントに怖いと思って己の槍をしぶしぶ引っ込めたか、脅迫なんて全然恐れていず自分で勝手にひっこめたか、あるいは最初から脅迫などされていないのかは、人間の心理という他人からは全く見えないものに左右されるゆえに、全くの自己申告だからです。

皇室批判に脅迫があるとなかろうと、実際に皇室批判が世間い存在すれば日本は皇室批判は自由であり、中国に批判の自由があるといいはっても、実際の中国に日本軍を糾弾する意見のただひとつしか流れていなかったのなら中国に自由があるなどとはいえません。』
(2007/03/05 23:48)

# natamaru123 『
中国人なら日本軍を悪くいう奴がほとんどで、誉める奴なんているわけないじゃないか!自由がないんじゃなくて日本軍がそれだけひどかったんだよ!よしんば、中国に自由がなかったとしても、そのせいじゃない。たとえ中国が自由化しても日本軍を否定する声の強さは今とかわらないだろう・・

といういいわけも通用しません。日本と戦闘し、その後占領されて、戦後自由主義国家となった国の大部分は、日本を糾弾する声もたくさんありますが、それと同時に日本軍の功績を評価する意見も少なくないからです。

普通に考えて、中国で戦前の日本が評価されないのは、今の自由主義のアジア国と中国で日本の統治の仕方が違っていたからではなく、中国が自由でないからと考えたほうが自然です。』
(2007/03/05 23:57)

natamaru123 『
こういっても、僕は決して、”黒くて窓が金網のバスにのってる人たち”にシンパシーを感じているわけではありません。憂国の人と、憂国を飯の種にしている不労所得者を一緒にしないでくださいね。』 (2007/03/06 00:01)

# natamaru123 『
日本の統治は、その性格において、中国大陸とアジアでさしたる違いはなかった。(なんせ同じ政府で同じ日本人なのだから)違ってしまったのは、その被支配国それぞれの戦後の体制である。

というわけ、このほうがしっくりきませんか?』 (2007/03/06 00:04)

# natamaru123 『
だったら、フィリピンやインドネシアバングラディッシュベトナム、それに中国や韓国の日本軍の評価をぜんぶごちゃまぜにして平均化したものが、だいたいの戦前日本の評価と一致しませんか?

中国が一番正しくてほかか平均から外れているのではなく、中国は平均から無茶苦茶外れてて、他の国がより平均に近い・・とかんがえた方がすっきりと物事を整理できませんか?』 (2007/03/06 00:10)

# natamaru123 『
(中国と他のアジアの差)

日本が戦ったのは西欧諸国の軍隊で、現地の人ではない・・という理屈も通用しません。台湾は西欧の植民地でなく日本は現地軍と戦いました、当時とWW2の日本人とでは、気質が全く違ってしまったのだ・・という理屈も通用しません。』 (2007/03/06 01:16)

# bluefox014
『延々と書かれておられますが、私のコメント(2007/03/05 12:20)での反論に対してお答えがありません。これでは議論になりません。論点を拡散させているだけです。
以後、natamaru123さんに対しコメント禁止措置をとらせていただきます。また、』 (2007/03/06 01:32)

というわけで、コメントはここまで・・・



質問に答えていないそうなので。こたえましょう


侵略戦争はそれ自体が犯罪性を有し、かつ個別の戦争犯罪を伴ったりしますが、他方工場の生産活動においても排水・排煙・廃棄物等により外部に対する「犯罪行為」を伴う場合もあります(そのもっとも大規模かつ深刻な事例が水俣病でした)。

ふん、じゃあ、こういうこともいえるのですね。

侵略戦争はそれ自体が犯罪性を有し、かつ個別の戦争犯罪を伴ったりしますが、自動車の運転においても排ガスのまきちらしや交通事故により外部に対する「犯罪行為」を伴う場合もあります(そのもっとも大規模かつ深刻な事例があの連続ひき逃げ事件でした)。

というわけで、侵略戦争と車の運転は同義に扱うことができます。運転は侵略に匹敵する悪事です。


侵略戦争はそれ自体が犯罪性を有し、かつ個別の戦争犯罪を伴ったりしますが、子育てにおいても育児ノイローゼや他人の子への嫉妬心によって、外部に対する「犯罪行為」を伴う場合もあります(そのもっとも大規模かつ深刻な事例が、あの中国人女性や畠山容疑者のおこした事件でした)。

というわけで、侵略戦争と育児は同義に扱うことができます。育児は侵略戦争に匹敵する悪でしょう。

これって、成り立ちませんよね。

まあ、仮に侵略戦争と育児と運転を同列にあつかえるとしましょう。

育児をこの世からなくせますか_?運転をなくせますか?経済活動をなくせますか?なくしたほうがいいいですか?

なくせないでしょ?

公害はなくせますか?侵略は?

なくせるかどうかわからないけど、なくしたほうがいいですよね。


公害と侵略戦争をリンクするのはよしとしましょうや。だが経済活動とリンクしたらおかしくなります。なんでもいえてしまうからです。
(書いてて疲れた。。またあとにします。)